雑記-6 ~減税論?~

近所の本屋で少し立ち読みした本について(かつ、私は経済学は門外漢です)。
河村たかし著「減税論」。

私は河村氏の訴える内容がほとんど理解できません。
というより、減税ということがどのように働くのかをよく知りません。
そこでこの本を少しだけ読んでみました。

内容は彼の主張に沿ったもので、減税、公務員改革、議員改革について触れていました。

減税について。
残念ながら彼の信念は私には(今のところ)理解できませんでした。
減税すると○○。のようなことが、実例も含めて書かれていたようですが、都合の良い側面しか反映していないような印象を受けました。もちろん、良い側面しか存在しないのかもしれませんがね^^
日本の国債発行額が膨大なことに触れて、国債金利が低いので信用されているんだ、と語っています。確かに金利は低いままですが、国内投資家が多数保持している国債においてその考えは適当なのでしょうか。
海外投資家は危険な投資からはすぐに手を引く。そうなってないので安心だって主張は無理があるのではないでしょうか。彼自身も国民が銀行などを介して国債を所有しているということに触れているのですから、何か矛盾した話に聞こえてしまいます。
そもそも国内の投資家(個人も銀行も)はそう簡単に国債を投げ出せないのではないでしょうか。
国が傾いたら個人も銀行を相当困りますよね?個人なら海外へ移住すればいいかもしれませんが、日本で活動する企業が自らの環境を悪化させることをするとは思えません。

公務員・議員改革について
こちらの「議員はボランティア化すべき」という考えは、ある程度理解できます。
が、公務員改革の方はよくわかりません。
無駄をなくしたり、天下りをなくしたりすることの意義はわかりますが、公務員の待遇を低下させることでそれが防げるとは思えません。
そして、とある目についたページの図で彼は、
× 議員の交代のない二大政党制
○ 議員の交代のある二大政党制
というものをあげていました。
現在二大政党制が機能しない理由として、党議拘束を挙げています。
これをなくせば議員は個人の信条・信念で行動ができると。
議員の信条は大切ですが、党議拘束がなくなれば、それはもはや二大政党制である意味はないのでは?
究極の連立政権の誕生ではないでしょうか。

あくまで立ち読みしただけなので、本当は私の疑問に答えるような形で書かれているのかもしれません。ただ、河村氏にとって都合のよい本という印象が拭えませんでした(本人が書いているのだから当然っていえば当然ですが)。
民主・自民が震災の復興に向けて増税を考えているようですが、彼はどう思うのでしょうか。
関東地区の統一選挙にも減税を掲げる候補がいます。減税の風は日本にどうふくのでしょうか。
そして、私が減税論の中身をしっかりと理解できる日は来るのでしょうか。