雑記-4 ~専門?用語~

原発からの放射性物質漏れのニュースが連日されています。
ここでたまに見かける話に、放射能放射性物質(あるいは放射線)の話があります。
要は放射能の意味知ってますか?というもの。
放射能とは本来、放射性物質の持つ放射線を出す性質(能力)のこと。
つまり新聞やTV等でよく言われる「放射能漏れ」というのは、わけのわからない言葉だということです。
一応物理に興味を持って生きてきたので、この言葉の違和感は感じてきました。
なんでメディアはこんなにバカなんだろうと。

しかし、です。

地震の際に必ずと言ってよいほど示される「震度」という言葉。
ごく普通に使っていましたが、この言葉、本当は震度階級(震度階)というそうです。
震度というのは本来建築系での言葉。
"これは、鉛直方向と水平方向それぞれの静的加重を建築物の自重で割った値で、それぞれの方向の静的加速度を重力加速度で割った値に等しい。なお、「静的」とは、「一定振幅の振動」ではなく、一方向への加重ということである。"(Wikipediaより)
もしかしたら、建築系の人たちは「震度6強」とか聞いて、うわぁ・・・、と感じたりしているかもしれませんね^^;

ただ、放射能の言い間違えと震度の言い間違えでは、前者の方が重大な問題のように感じます。
震度と震度階は、どちらも地震の揺れに関する単位(階の方は単位と呼べないかもしれませんが)です。
一方、放射能放射性物質は、その言葉の意味するものの対象が異なります。
放射能は性質を、放射性物質は物質を指します。この差は大きいのではないでしょうか。

そんなに気にすることはない、伝わればいいじゃないか、という意見もあるでしょう。
確かに正確に伝われば問題ないと思います。
特に立派なメディアの皆さんは政治家の誤った言葉の使い方に対して、逐一適切に指摘し正確な言葉を我々に教えてくれます。
そんなメディアの皆さんが間違った言葉を使い続けるなんて、そんなことあるはずありませんよね^^

正しいと思って、あるいは意識せずに使っている言葉。
本当に正しいのか、調べてみると意外に面白い事実が見つかるかもしれませんね。


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